こんにちは いもです。
最近本業のかたわら副業をはじめるサラリーマンが増えています。会社からの給料が増えない中、会社側も従業員が副業をすることを奨励するところも出てきました。
そこで多くの人はネットから情報を集めて副業をはじめますが、40代50代はすこし注意が必要です。
というのは副業には取組む人の年齢・立場・目的によって、向いているものとそうでないものがあります。
ネット上にある副業情報は参考になりますが、若い人が発信しているものが多いのも事実です。
また副業ではなく本業としてそのビジネスに取組んでいる人の情報も混じっています。
自分の年齢・立場・目的を考慮した副業選びができるように、40代50代の副業を考えます。
私はサラリーマンだった40代前半以降、次のような副業を経験しました。
海外輸出、中古品販売、カメラ転売、ブログ、YouTube、ネット販売、ストックフォト・イラスト、ポイ活、アンケート
この経験を元に40代50代の副業についての記事を書いています。
40代、50代にとっての副業を考える
40代50代が置かれた立場は、若い人とは違う
| 20代、30代 | 40代、50代 |
会社での立場 | 一般社員 | 管理職 責任ある立場 |
家庭状況 | 未婚 既婚(低年齢の子供) | 既婚 (学生or成人した子供) |
自分の健康 | 特に問題なし | 徐々にガタが出てくる |
親の状況 | 現役世代(定年退職前) | 高齢 要支援・要介護 |
不安要素 | 恋愛・結婚 子育て等 | 健康・介護 リストラ・老後等 |
まずは置かれた立場・環境の違いを世代で分けてみました。
どちらの世代も毎月会社から給料がもらえる点では同じですが、置かれた立場・環境はずいぶん違います。
40代50代は、会社でも家庭でもかなり重い荷物を背負っています。自分のことだけでなく周囲の人に対する責任も増えています。
何のために副業をするのかを明確にする
世代による立場・環境の違いが最も大きな影響をおよぼすのが「副業する目的」です。
若い世代(20代30代)は給料が少ないことや野心が大きいことから、「お金稼ぎ」を目的として副業を始める人が多い特徴があります。
一方40代50代はある程度生活が軌道に乗っており大きなリスクをとれないことから、「足りない部分を補う(小遣い程度の収入)ため」という目的で副業を始める人が多くなります。
| 20代、30代 | 40代、50代 |
副業する目的 | 大金を稼いで 金持ちになりたい | ① 副収入でお小遣いを得て生活を楽にしたい ② 働けなくなってもお金が稼げる収入源が欲しい |
まず最初に明確にすべきことは、「何のために副業をするのか」という「副業する目的」です。
40代50代の欄には ①副収入でお小遣いを得て生活を楽にしたい ②働けなくなってもお金が稼げる収入源が欲しい と書きましたが、もちろんこれ以外の目的でも構いません。
お金が主目的ではなく、人の役に立ちたい・自分の趣味を磨きたいといった目的で副業を始める人もいるでしょう。
いずれにせよ「副業する目的」を明確にすることで、どんな副業を選んだらよいかが見えてきます。
40代50代の副業選びは、安心・安全第一を重視する
40代50代は家庭でも会社でも責任ある立場に置かれています。そのため副業はできるだけ慎重に選ぶ必要があり、おさえておくべき大原則があります。
今の生活に大きな影響・ダメージを与えない
=最初からリスクを取りすぎない、安心・安全な副業を選ぶ
大原則に沿った副業を選ぶための6つのポイントです
1)少ない資金ではじめられる(初期投資が少ない)
2)商品在庫を持つ必要がない
3)毎月安定した収入が見込める
4)収入源を複数に展開できる(一つの収入源に依存しない)
5)比較的利益率が高い(費用対効果が高い)
6)比較的簡単に始められる(参入障壁が低い)
それぞれを少し詳しく見ていきましょう。
1)少ない資金ではじめられる(初期投資が少ない)副業
できることなら「少ない資金」副業を始めたいものです。
資金が必要となる場面としては大きく次の3つがありますが、特に「①商品在庫にお金がかかる」副業は避けた方が無難です。
商品在庫を持つということは、単に仕入にお金がかかるだけでなく保管コスト、売れ残りコストもかかります。
しかしどんな場合でもお金をかけなければ良いということではありません。
「②必要機材」や「③ノウハウ・技術習得」に必要なお金は、腹をくくって支出する姿勢が必要です。
なぜなら40代50代は副業に掛けられる時間や労力が限られます。その弱点を補うためにお金を使って必要な知識や効率性を手に入れるためです。
特に「この副業で行く!」と決めたものに対して、ある程度の額を投資できないようであれば「副業に対する覚悟が足りない」ともいえます。
2)商品在庫を持つ必要がない副業
商品在庫を持つような副業は40代50代は避けるべきです。
商品在庫が必要な副業(せどり、転売、輸出入など)は初心者でも比較的簡単に売上を上げることができます。
そのため、おすすめの副業として紹介している情報もたくさんあります。
簡単に売上が上がるというのは魅力的ですし、時間的余裕がある若い人なら試しても良いかもしれません。
しかし40代50代にはおすすめできない理由があります。
簡単に言うと「忙しい、スペースが必要、手間がかかる、面白みが少ない、不安定、リスクがある」といったところでしょうか。
なお「売れるようになったら一部作業を外注すればよい」という情報もありますが、過去にカメラ転売で外注したことのある立場から見て次の理由で懐疑的です。
3)毎月安定した収入が見込める副業
毎月安定した収入が「入る」ビジネスを持つことはかなり難しいことです。
しかし自分が始めようとする副業が安定した収入が「見込める」タイプのビジネスかどうかという点は重要です。
結論だけ言うと「ストック型」と言われるものが 比較的安定した収入を見込める ビジネスです。
一方「フロー型」と言うものもありますが、こちらは自分が働いた分だけ収入が入ってくるビジネスです。
健康で働ける内はさほど問題になりませんが、健康を損ねて働けなくなったり、仕事を失った場合に全く収入が入ってこないという不安定さがあります。
4)収入源を複数に展開できる(一つの収入源に依存しない)副業
副業をはじめた初期の段階から複数の収入源を持つことはほぼ不可能です。しかし「さほど手間をかけずに、収入源を複数に展開できるかどうか」という点を意識して副業を見ることは大切です。
複数の収入源を得るためには主に3つの方法がありますが、サラリーマンの副業におすすめするのは②と③のやり方です。
① 全く違う種類の副業を複数行う
② 一つの種類の副業で使うものを、類似の副業でも展開する
③ 一つの種類の副業を、複数の販売先・方法を使い展開する
一つの収入源に頼っているとそこがなくなってしまうと、全ての収入が途絶えてしまいます。
副業であったとしても、リスク回避のための方策を作っておくことが大切です。
① 全く違う種類の副業を複数行う
全く違う種類の副業を行うため、それぞれの副業に関する技術やノウハウを学ぶ必要があり単純に2倍の手間がかかります。
どちらも経験してみたいという意図があるならまだ良いですが、非効率なためあまりおすすめできません。
② 一つの種類の副業で使うものを、類似の副業でも展開する
これは同じコンテンツを複数の形で活用するものです。
複数の副業を学ぶ必要がありますが、コンテンツが同一というメリットがあります。
③ 一つの種類の副業を、複数の販売先・方法を使い展開する
同じ種類の副業を複数の販売先・プラットホーム・販売方法で展開できる例は次のようなケースです。同じ商品・コンテンツの場合もあれば、同じ技術の場合もあります。
5)比較的利益率が高い(費用対効果が高い)副業
同じ時間と手間をかけてやる副業であれば、利益率が高い副業の方が望ましいのは言うまでもありません。
しかしそんなうまい話はなかなか見当たりません。
通常「高い利益率」というと、安く仕入れて高く売ることができるものを思い浮かべます。これは物販の世界で言うと、中古カメラ転売や中国輸入です。
しかしネットビジネスでは、違う形で「高い利益率」を上げることが可能です。
例えばデジタルデータで作る商品は、コストをあまりかけずに作成することができます。
またデジタルデータはコピーして同じものをいくつも作れますから、1つの商品で何倍もの収益を上げることも可能です。
副業にかけられる時間が限られているサラリーマンは、「利益率」という尺度で副業を見てみることも大切です。
6)比較的簡単に始められる(参入障壁が低い)副業
「比較的簡単に始められる」という副業は魅力的に聞こえますが、これは一長一短があるとも言えます。
なぜなら「簡単に始められる」ということは「誰にでもできるので競争が激しくなる(=薄利になる)」ことを意味します。
副業に充てる時間・手間が取れる人なら、特別な技術・ノウハウを習得して参入障壁が高い副業に取組むことも可能です。
しかし40代50代で副業をはじめる人は、それだけの時間と手間をかけられません。
副業する目的が「大金を稼ぎたい」ということでないならば、比較的簡単に始められる副業から始めるのがいいでしょう。
40代50代が持っている次の強味を活かせれば、競争が激しい中でも儲けを出せるようになります。
副業で稼げる人・稼げない人の最大の違いは「継続」
副業で稼げるようになるために一番大切なことは「継続」です。
先に説明した「フロー型」の副業であれば「継続できるかどうか」はさほど問題になりませんが、40代50代におすすめの「ストック型」副業の場合は、全てにおいて継続なくして成功はあり得ません。
主な「フロー型」副業と言えばアルバイトやウーバーイーツ、物販などの労働ですが、「ストック型」副業と言えば、ブログやアフィリエイト、YouTube、ストックフォトを言います。
動画編集やプログラミング、ライティング、WEB制作は他人に納品する仕事であれば「フロー型」、自分のために作るのであれば「ストック型」と言えます。
副業を選ぶ時は、「自分がその副業を継続できるかどうか」を真剣に考える必要があります。
呼び方は「副」業でも、「本業」と同じかそれ以上の姿勢で取り組まなければお金は得られません。
それほど副業は難しく、多くの人は途中で挫折してしまうのです。
「継続」という観点から見た、副業選びのポイントを挙げてみました。
人気ランキングではなく、自分が好きと思える副業を探す
最も大切なポイントの一つ目は、その副業が好きになれるかです。
副業は忙しい生活の中、本業と平行して行います。昼間の時間は本業ですから副業ができるのは朝か夜がメインです。
疲れた体に鞭打って行う副業ですから、そこに好きという感情がなければ続けられません。
楽しい、うれしい、興味がわく、勉強になる。
前向きになれる感情であれば何でも構いません。その副業が「好き」と思えるかが重要です。
副業ランキングを見て「人気があるから」「儲かりそうだから」との理由で副業を決めてしまうと、途中で挫折してしまう可能性が高くなります。
会社の仕事や生活にデメリットとなる副業は選ばない
責任ある立場にいる40代50代のサラリーマンは、今の仕事や生活に悪影響が出ないような副業を選ぶ必要があります。
副業は本来メリットの多いものですが、選び方ややり方によってはデメリットが強く出てしまいます。
副業がデメリットをもたらす例を挙げてみましたので、副業選びの参考にしてください。
【本業に対するデメリット】
・本業の時間中にどうしてもやらなければならない副業の作業がある
・副業で寝不足になり本業に支障が出る
・本業で得た情報・個人情報を副業で使ってしまう
・会社の名誉や信頼を損なう行為をしてしまう
・本業と同じ仕事を行い、会社の利益を害する行為をしてしまう
【生活に対するデメリット】
・副業で大きな資金が必要となり、生活費に影響が出る
・副業で使う機材・在庫で生活スペースが侵食される
・自分だけで対応できず、家族にも副業の作業を強制してやらせる
・副業に対する家族の同意が得られない
人の悩みの解決、社会貢献につながる副業を選ぶ
ZOZOタウンの創業者 前澤友作社長が次のようなことを言っていました。その言葉はビジネス(副業)をする上で極めて大切なことを示唆してくれていますので紹介します。
お金は感謝の気持ち、ありがとうの言葉
副業はサラリーマンの仕事とは違い、個人個人がお客様に商品・サービスを提供してお金をいただきます。
この言葉から「自分の持っているものを人や社会に提供し、その感謝の気持ちとしてのお金を頂戴する」という順序が大切とわかりますが、まさに40代50代にふさわしい言葉です。
副業は40代50代が持っている経験・知識・技術・ノウハウなどを人のため社会のために役立てるチャンスでもあります。
「人の悩みの解決、社会貢献につながる副業を選ぶ」という気持ちは、副業を継続させるモチベーションにつながります。
副業禁止の会社で働くサラリーマンの考え方
今勤めている会社が副業禁止で副業を始められないというサラリーマンも多くいます。
一方で会社にバレないように工夫しながら副業を始め、会社にバレることを警戒しながら続けている人もいます。
40代50代のサラリーマンは、「今自分が既に手にしているもの」を冷静に見つめる必要があります。
もう既に社内での立場・信用や軌道に乗った生活、安定した月収を手にしている人が多いのではないでしょうか。
そんな人が副業禁止の会社で副業を始めるメリットが果たしてあるでしょうか。
会社に副業がバレたら、これまで築いてきた信用や立場を失うのは明らかです。
家族からも非難され、今の生活にヒビが入るかもしれません。
40代50代が副業を始めるかの決断は、どの世代の人よりも慎重にすべきです。
ましてや「副業禁止」というルールの会社で働いているなら、副業を始めるという判断は避けるべきなのです。
とはいうものの定年退職まで残り少なくなった40代50代はただ指をくわえて何もしないでいるわけにはいきません。
副業をやらないとしても「今からやっておくべきこと・できること」はたくさんあります。
詳しくは「副業禁止の会社に勤める40代50代のサラリーマンが今すべきこと」をご覧ください。