40代50代からの人生の考え方 PR

50歳が分岐点 ①これまでの人生と向き合い今後に活かす方法

人生の振り返り
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こんにちは いもです。

以前の記事で、「50歳を境に第二の人生を始める」という考えを紹介しました。

この記事ではその人生の「節目」でやるべきことの一つ、「第一の人生(これまでの50年間)の棚卸」方法について説明します。

私は48歳のとき高熱で倒れ入院しましたが、数日間は意識がはっきりせず「自分という人格」を失ってしまったような不思議な体験をしました。

そんな体験をしたこともあり、その後の入院中は「自分は何者なのか」「自分はどんな人生を送ってきたのか」とこれまでのことをひたすら思い返していました。

それが良かったのでしょうか、退院後の私はこれまでとは全く違う考え方ができる人間になっていました

ありのままの自分を受け入れられるようになり、過去のことは気にせず先のことだけを見据えるようになっていました。

自分に自信がないという気持ちもなくなり、心配したり悩んだりすることもなくなりました。

今回紹介するのは、私が入院中におこなった「自分の人生の振り返り方」を分かりやすくまとめたものです。

是非時間をつくって取り組んでみて下さい

なおこの記事のタイトルは分かりやすく「50歳」としていますが、年齢は問題ではありません。

40代でも50代でも人生の「節目」にこれまでの人生を振り返り総括することは、次の人生に進む上で必要なステップです

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自分の人生のPDCAならぬ、CAPDをまわす

人生のPDCA

PDCA」という言葉をご存知の方も多いかと思います。PDCAとは継続的な業務改善の手法ですがこれを自分の人生で行います。

通常はPlan(計画)⇒Do(実行)と進みますが、既に長い年月を生きてきた40代50代はその時間分の P と D が蓄積されています。

そのため「これまでの人生の評価(Check)」から始めることになります。

これまで送ってきた人生(第一の人生)を評価(Check)した後に改善(Action)をおこない、これからの人生(第二の人生)を計画(Plan)、実行(Do)するという流れです。

すなわち、PDCAならぬ、CAPDをまわしていくというになります

STEP1: これまでの人生の「Check(評価)」

これまでの人生のCheck(評価)

まず最初に作業に必要なフォーマットをダウンロードしてください。

このフォーマットは一連の作業がスムーズに進むようエクセルで作成したもので、次のリンクからダウンロードできます。

⇓ こちらからダウンロード

フォーマットは次の5枚のシートで構成されています。

1. 自分史(事実)
(居住地、出来事、所属、訪問先、所有物、受賞・資格、成果・実績、熱中したこと、誇りに思うこと、諦めたこと・挫折したこと、傷ついたこと・トラウマ、怪我・病気・不幸・懺悔など)

2. 嗜好の変遷(プラス面、マイナス面)
(好きだった、好感をもっていた人・こと・もの・場所、嫌いだった、避けていた人・こと・もの・場所)

3. 思いの変遷
(大切にしているもの(考え方・言葉)、叶えたい想い)

4. 自分の性格
(自分から見た自分、人から見た自分)

5. 当時の分析・改善
(諦めたこと・挫折したこと、傷ついたこと・トラウマ、嫌いだった人・こと・もの・場所、避けていた人・こと・もの・場所、自分の嫌な性格など、それぞれ当時の出来事の再評価と今現在の解釈の改善)

まず最初は1~4. のシートを使った作業を説明していきます。

① 自分の人生に起きた出来事、その時に抱いた思いを書き出す

まず最初に自分の人生に起きた出来事や自分が生きてきた中で抱いた思いなどを、ブレインストーミングのように思い出すまま書き出していきます

ここで使う4枚のシートは目的ごとに分かれていますので、それぞれ該当するシートに記入します。

作業を進めていく途中で、同じ事柄であっても成長するに従って自分の感情に変化があったケースも出てくるかもしれません。特に「2. 嗜好の変遷」や「3. 思いの変遷」ではありがちです。

例えば「中学校の時に好きで仲良かった友人を、高校入学後あるきっかけで嫌いになってしまった」とか、「子供のころ嫌いだった食べ物が、大人になって大好きになった」というケースです。

このように感情が変化したものも、それぞれの年代の欄に分けて書いておきます。

シートを埋めていくと、自分がどういう人間で、どういう人生を歩んできたのかをまとめてみることができます

書き上がったシートをながめながら、これまで送ってきた人生の全体像をじっくりと振り返ってみて下さい。

これまでの50年をまとめて見ると「結構いろいろなことがあったなぁ、いろいろなことをやってきたんだなぁ」と思えるのではないでしょうか。

この作業が「ありのままの自分」を受け入れる第一歩になります

② 自分という人間に向き合い深く分析する

次に、今の自分の中に「マイナス感情(負の感情)」として残る次のような出来事を分析します。

ここで使うのは5枚目のシート「5.当時の分析・改善」です。

先ほど完成させた1~4.のシートを見ながら、今もマイナス感情として残っている当時の出来事を選び、①~④のステップで記入していきます。

① マイナス感情の残る当時の出来事(抽出)

② なぜそれが起きた
(当時の背景・理由の分析)

③ 当時抱いた感情
(当時の気持ちの想起)

④ なぜそう感じたのか
(当時の気持ちの分析)

※具体的事例を次のSTEP2 ③で紹介しています。分かりづらい場合はそちらをご覧ください。

マイナス感情を抱いた当時のことを思い出し、分析することは重要な作業です。

触れたくない過去」として自分の中で放置していたことに、あえて正面から向き合います。

そうすることによって、当時の嫌な出来事やマイナス感情を「成長した現時点の自分」が客観的に見つめ直すことになります

STEP2: これまでの人生の「Action(改善)」

人生の改善

① 過去の出来事に対する自分の解釈(受け止め)を修正する

ここからはこれまでの人生を改善(Action)するステップです。

まずは過去の出来事に対する解釈(受け止め)を修正します。

過去に起きた出来事はどうやっても消し去ることはできません。しかしその出来事に対する自分の解釈(受け止め)は書き換えることができます

過去の出来事は全て今より若かったころに起きたものです。当時の自分が持っていた社会経験や人間関係は、間違いなく今よりも乏しかったはずです。

出来事が起きた当時は解釈(受け止め)が感情的だったり、狭い視野しかもてていなかったのかもしれません。

当時の出来事がもし今起きたとしたら、その受け止めはずいぶん違ったものになるでしょう。

傷ついたり、後悔したり、トラウマにはならなかったかもしれません。

先ほどの作業で、当時の出来事がなぜ起きたのかその背景や理由を分析しました。

当時は気づかなかった背景・理由を今だから気づくことができた、というものもあったのではないでしょうか。

だからといってその背景・理由を100%理解・納得する必要はありません。

当時はこんな理由が背景にあったのかもしれない」「当時はこういう状況だったから仕方がなかったのかもしれない」と思えるだけでもずいぶん違います。

これは50年という長い経験値を積んだ今だからこそできる作業です。これまでの経験や知識がまるで視力を矯正するメガネのような役割をしてくれます。

過去から持ち続けてきたマイナス感情を、これから先の第二の人生を迎える「節目」で捨て去りましょう。

その後の人生で得た経験・知識というメガネをかけて正面から見直せば、必ず違った解釈(受け止め)が見えてきます

② 相手や自分を理解し、許し、ポジティブな感情に変えてみる

過去の出来事に対する自分の解釈(受け止め)を修正するときに、持っておきたい考え方があります。

それはマイナス感情(負の感情)を負わされる原因を作った「当時の相手や自分」に理解を示し、許す気持ちを持つことです。すなわち悪い思い出も辛い思い出も、全て許すことでポジティブな感情に変換してしまうのです。

第二の人生を新たな気持ちで始めるためには、過去の出来事を全て前向きに解釈(受け止め)し直すことも必要です。

すなわち過去を全て清算し、水に流してしまうのです。

難しいことのように思えますが、誰にでもできることです。なぜなら、 過去の出来事の解釈(受け止め)は、当時の自分自身が行ったことだからです。

逆に言うと、あなた自身しか過去の出来事の解釈(受け止め)は変えられません

③ 5.当時の分析・改善の具体的事例

ここでは理解を深めてもらうために、「5.当時の分析・改善」シートの具体的な作業事例を3つ紹介します。

【事例1】
STEP 1 (評価)
① 当時の出来事
 ⇒通関士の資格を取得しようとしたが挫折した
② なぜそれが起きたか
 ⇒何か資格が欲しいとの焦りから、思いつきだけではじめてしまった
③ 当時抱いた感情
 ⇒すぐ挫折してしまった自分はダメな人間だと思った
④ なぜそう感じたのか
 ⇒やると決めたにも関わらず、すぐにあきらめてしまったから

STEP 2 (改善)
① 出来事の解釈(受け止め)の変更⇒当時の自分の許し
 ⇒元々思いつきではじめようとしたことだから、挫折したのも無理もない
② ポジティブな感情への書き換え
 ⇒今見ると通関士は面白みがある仕事とは思えないので挫折して良かった
 ⇒当時挫折したからこそ、別の道に進むことができた

【事例2】
STEP 1 (評価)
① 当時の出来事
 ⇒母親に愛されていないと思い、泣いてばかりいた
② なぜそれが起きたか
 ⇒母親が兄ばかり可愛がり、自分は軽視されているように感じたから
③ 当時抱いた感情
 ⇒母親に対する嫌悪感、自分に対する過小評価・喪失感
④ なぜそう感じたのか
 ⇒もっと愛情が欲しかったから、自分はその程度の人間と思ったから

STEP 2 (改善)
① 出来事の解釈(受け止め)の変更⇒当時の母親の許し
 ⇒当時は厳しい祖母と同居していた。祖母は初孫の兄を可愛がり母親にも兄のことばかり言っていた。そんな環境で母の行動は仕方なかったのだろう
② ポジティブな感情への書き換え
 ⇒子供を可愛く思わない母親はいない。ここまで立派に育ててくれた母親に感謝

【事例3】
STEP 1 (評価)
① 当時の出来事
 ⇒友人との会話の後に、後悔したり比較して落込むことがよくあった
② なぜそれが起きたか
 ⇒小さいころから兄と比較されて育った
 ⇒人と比較して自分を卑下する習慣がついてしまっていた
③ 当時抱いた感情
 ⇒自分は人より劣っている、自分はダメな人間だ
④ なぜそう感じたのか
 ⇒自分を受け入れることができず、自分に自信がなかったから

STEP 2 (改善)
① 出来事の解釈(受け止め)の変更⇒当時の自分の許し
 ⇒周りの大人たちの振る舞いから、いつも人と比較する癖が身についてしまっただけ。比較して卑下するのは自分のせいではない
② ポジティブな感情への書き換え
 ⇒当時比較してきた大人たちも、悪気があったわけではないのだろう
 ⇒人はそれぞれに個性がある。違いがあるのが当然で比較に意味はない
 ⇒今の自分を受け入れ、その位置から進歩することだけを考えよう

④ ポジティブな感情に変換できないときの対処方法

そうはいっても「過去に起きた辛いことは、なかなか許せずポジティブになれない」と考える人もいるでしょう。

特に誰か別の人が関わった出来事で、その人の真意が分からない・いまさら解明することもできないことであればなおさらです。

とはいえ、絶対に変えることのできない過去の出来事に縛られ続けるのは意味のないことです。

ましてやその出来事が自分自身をキズつけ続けているのであれば、なおさらやめなければなりません。

そんな苦しみから解放されるために、自分自身にこんな質問を投げかけてみてはどうでしょうか。

これまでの人生、自分は人を傷つけるような間違えや失敗を全くせずに生きてきたと言えるだろうか?

間違いや失敗を犯したことのない、完璧な人間などいないはずです。

そう考えると当時の出来事に関わった人たちも、間違いや失敗を犯していたのかもしれません。

あなたの知らないところで反省や後悔をしていたのかもしれません。それはその本人にしか分かりません。

50歳まで生きていれば「自分の発言や行動がその時の心理状態や周囲の環境・状況によって影響をうける」ということに理解はできると思います

もし自分自身が次のような経験があるのなら、当時の出来事に関わった人もこのような状況だったのかもしれません。

・ その場の状況や雰囲気に負けて、本心とは違うことをしてしまった
・ 「良かれ」と思ってしたことが、人に迷惑がられた
・ 思っていたこと・信じていたことが、単なる思い込み・勘違いだった
・ 相手を傷つける気もないし、傷つけたことに気づいてもいなかった

当時のことは解明しようがないため、自分自身に思い込ませるしかありません。というか解明する必要すらありません。

「当時のことを許し、自分に都合の良いポジティブな感情に書き換える」という決意をすればよいだけなのです。

この続きは「50歳が分岐点② 第二の人生の設計・計画する方法」をご覧ください。

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