こんにちは いもです。
前回の記事「50歳が分岐点 ①これまでの人生と向き合い今後に活かす方法」では、これまでの人生(第一の人生)の評価(Check)と改善(Action)方法を紹介しました。
この記事ではこれからの人生(第二の人生)の計画(Plan)、実行(Do)する方法を紹介します。
第一の人生から第二の人生を設計・計画するやり方
今回の作業は主にフォーマットの1~4のシートを使います。
フォーマットについては、前回の記事「50歳が分岐点 ①これまでの人生と向き合い今後に活かす方法」で作り方を説明しています。まずはそちらの作業を済ませて次のステップに進んでください。
STEP3: これからの人生を「Plan(設計・計画)」する
このSTEPでは前回の記事ですでに完成させたフォーマットを見ながら、これからの人生(第二の人生)を設計・計画していきます。
① 残りの人生の目的・優先順位を決断する
まず何よりも大切なことは、残りの人生の「目的」を定め「優先順位」を明確にすることです。
今50歳の人が健康寿命まで健康でいられたとしても、その年数はわずか22.68年です。これはこれまで生きてきた年数(50年)の半分にも満たない長さです。
つまり残された時間は少なく、あれこれ迷っている暇はありません。
自分の中に明確な「目的」と「優先順位」が決まっていれば、生きるのが楽になります。
なぜなら全ての行動はその「目的」と「優先順位」に従って決めればよいので、迷うことも悩むことも立ち止まることもなくなるからです。
それでは次にあげる5つのポイントに注意しながら、「目的」と「優先順位」を決めてください。
1.これまでの人生の中に、これからの人生の目的・優先順位の答えがある
これからの人生で何を目的にして生きていくか。その答えは自分が送ってきたこれまでの人生の中に必ずあります。
これまでの人生で手に入れたものをこれからの人生でも守っていくのか、これまでの人生で手に入れられなかったものを、これからも追い求めていくのか。
すなわち1~4のシートに書き出したものの中に答えが隠れています。
2.死は必ず訪れ、死の瞬間はいつ来るか分からないということを意識する
毎日普通に生きていると忘れがちになりますが、死は必ず訪れ、その瞬間はいつ来るか分かりません。
40代50代ともなると知人・友人が突然亡くなったという経験がある人も多いでしょう。その瞬間がいつ自分に来るかも分かりません。
だからこそ「死」を意識することで、人生の目的・優先順位付けに真剣に向き合う必要があります。
死を迎えるときに「後悔のない人生だった」と言えるためには、「死」を意識して目的を立てなければなりません。
一度きりの自分の人生を最高に楽しみ、満足できるような目的を立ててください。
3. 家族が同意できない独りよがりな目的(優先順位)を立てない
何を大切にして生きるかの価値観は人それぞれ違います。したがって何に目的・優先順位をおくかはそれぞれの自由です。
とはいうものの実際に選ぶ目的・優先順位は、自分が置かれている状況(独身であるか家族持ちであるか等)にも影響されます。
もし結婚して家族がいる人であれば、独りよがりなことに目的・優先順位を置かないように気をつけなければなりません。
なぜなら自己中心的に決めた独りよがりな目的・優先順位はうまく行かないだけでなく、不幸な結末を迎える可能性が高くなるからです。
結婚して家族を持ったということは、これまでの人生の中で自分自身が下した決断であり、その時点で「自分の人生」の意味するところは「自分1人だけの人生」ではなくなっているからです。
4. 人生の途中で続けられなくなることに、目的・優先順位を置かない
今やっている作業は「これからの人生の目的作り・優先順位付け」です。つまり自分の健康や命のある限り続くものです。
サラリーマンの中には「今勤めている会社での仕事が一番大切だ」という人がいますが、これは違います。
なぜならその仕事は定年退職になれば嫌でも辞めなければならないもので、「人生の目的」にはなり得ないからです。
自分の意志に反して続けられなくなるものに目的を置くと、それが奪われてしまった後の人生はむなしく悲劇的なものになります。
5.目的(大切にすること)は複数あって良いが、必ず優先順位をつける
成し遂げたい「目的」が複数出てくるのは普通のことです。しかし複数ある「目的」に優先順位をつけることを怠らないでください。
目的に順位付けをせず並列に置いてしまうと、自分の中で悩みや迷いが生まれます。するとその時々で決断が求められ、生きるのが難しくなってしまいます。
私は次の2つを人生の目的に据え、優先順位を付けました。
1. 家族(妻・愛犬)を守り、幸せにする
2. 高齢の両親の面倒を見る
② 目的の実現方法を考える
次に自分が決めた「目的」を実現するための具体的な方法を考えてください。
実現方法は人によって違います。
例えば私の場合、①の最後に載せた2つの目的を実現するために会社を辞めました。
しかし多くのサラリーマンにとって「会社を辞める」という選択は取りにくいものです。
私が「会社を辞める」という決断を下せた背景には、それができる状況がたまたま揃っていました。
1. 我が家に子供がいなかった
2. 妻も働いていたので辞めることに同意が得られた
3. 辞める直前に仕事が原因で病気になった
4. 退職金がもらえた
5. 当時勤めていた会社の方針や将来性に疑問を持っていた
もし別の人が同じ目的を実現しようとしても、人によっては「定年退職まで今の会社で働き続ける」という結論になるかもしれません。
つまり同じことを実現しようとしても、その人がいる環境・状況によって実現方法は異なります。
自分の置かれた状況・立場を踏まえ、自分に合った実現方法を見つけてください。
③ 実現方法を考えると共に、今の生活・行動を見直す
これからの人生の目的を実現するためには、今送っている日常を見直す必要があります。
なぜなら今と同じことを続けていては、人生の目的を達成するために使う「余裕」が持てないからです。
とはいえ「生活・行動を変える」ことは簡単なことではありません。皆さんも何度も試みて何度も失敗した経験があるのではないでしょうか。
しかし今回は違います。
なぜなら今回は「人生の目的と優先順位」を明確にした後だからです。
これまで失敗した大きな理由は、Goal(目指すもの)がぼんやりとしている状態で生活・行動を変えようとしていたからです
目的・優先順位(Goal)が明確化されていれば、その目指すものに向かい生活・行動を変えればいいのです。
すなわち人生の目的・優先順位を明確にしてからでなければ、生活・行動を変えようとしてもうまく行かないとも言えます。
日常の時間配分を見直す
今の生活の中で自分や家族のために使える時間を確保できていますか?
責任ある立場にいる40代50代は忙しい仕事を優先してしまい、なかなか自分や家族に使える時間が持てないものです。
しかしこれからの時代、会社の仕事を過度に優先していると最後に自分が痛い目にあいます。
新しい人生を始めようと決意したこのタイミングが、自分の人生を軌道修正するチャンスです。
そのためには「覚悟」が必要です。
残業を減らす、家に仕事を持ち帰らない、部下を育てて仕事を割り振る、朝1時間早く起きて時間を確保するなど。
少しの時間でも構いません。実現のために使える時間を毎日確保してください。
日常のお金を見直す
何をするにしてもお金が必要になります。ましてや「人生の目的を達成する」という新しいことが加わりますから、そこに充てるためのお金を確保する必要が出てきます。
まずは固定費の削減で支出を見直し、次に資産運用で貯蓄を増やします。
くわしくは別記事にまとめる予定です。
日常の行動を見直す
最後は行動の見直しです。
行動を変えることは、先に説明した「時間」「お金」だけでなく「健康」の無駄をなくすことにつながります。
行動を変えるためには「習慣化」するまでの「継続」が必要です。
自分の人生にとって「本当に大切なこと」に限られた時間をまわせるように。行動をみ直せるかどうかのカギは自分自身の「決意・覚悟」にかかっています。
④ 第二の人生の工程表を作成する
次に、第二の人生の工程表を作り「見える化」します。この工程表は大まかなもので構いません。
どの時期に何をするかという計画を時間軸にそった図にするだけで、今後の人生がイメージしやすくなります。
実際の人生を想定した工程表のため、図には自分のことだけでなく家族の重要な節目なども入れておきましょう。子供の卒業、両親の寿命(想定)、妻の仕事などです。
そして一番大事なのはお金(収入)のことです。私の計画では50~55歳の期間でストック型ビジネスを立ち上げ、55~65歳はストック型と平行してアルバイト(フロー型の労働)も行います(上図参照)。
なぜなら55~65歳であればまだ健康なはずで、外に出て労働することも可能だからです。
その後65~70歳は海外生活を計画していますが、その期間中もストック型ビジネスを継続しそこからの収入も想定しています。
STEP4: これからの人生の「Do(実行)」
最期のステップはSTEP3で決めた計画の「実行」です。
STEP3では第二の人生を細かく計画しましたがこれが完璧というわけではありません。これまでの人生でそうであったように、これからの人生も思いがけないことが起こります。
その度に修正しながら人生を進んでいきましょう。
大切なのはこれからの人生を真剣に考え、自分の人生を自分の意思で設計・計画しながら進むことです。