こんにちは いもです。
皆さんは「人生100年時代」といわれるようになったこの状況を、どのように受け止めていますか?
「人生100年時代」という言葉はリンダ・グラットン教授が「LIFE SHIFT」を2016年に出版して以降、よく耳にするようになりました。
我が国でも社会の閉塞感がつづく中「人生100年時代」という言葉が都合よく使われ、社会が急速に変えられてきました。
そんな中、私たちはその社会の急激な変化に適応できているのでしょうか。多くの人は戸惑い、不安が増えているようにも見えます。
その状況から見ると今40代50代にいる我々は、正直「運が悪かった」と言わざるを得ません。
なぜなら急激に変わる社会とは反対に、変わることが難しい価値観や立場にいる世代だからです。
この記事では「このままのじゃまずいよな」と感じてる40代50代に向け、これからの人生を進むための価値観のヒントを紹介します。
40代50代は人生100年時代の影響が大きい世代
40代50代の人は、まず最初に今自分が置かれている状況を思い浮かべて下さい。
多くの人は「責任ある立場」に置かれ、これまでにないほどに重い荷物を背負っている状況ではないでしょうか。
会社では管理職となり部下をかかえ、家庭では子供の教育や家のローンを抱えています。高齢の親の心配が増えてきた世代でもあります。
つまり40代50代は今の生活をなかなか変えられない、すなわち「変化に対応しづらい世代」なのです。
また「変化への対応が苦手な世代」とも言えるのかもしれません。
「いい大学を卒業し、いい会社に就職し、家族とマイホームを手に入れて、定年退職まで勤め上げる」
そんな生き方が「人生の成功」とされてきた時代の親に育てられ、その価値観を当然のものとして受け入れて育ちました。
しかしこの「価値観」はここ数年で急激に崩れていきました。
同じ社会人でも20代30代は、変化に対応しやすい世代です。背負っているものの重さが40代50代とは違います。
また50代後半をすぎた世代は、切実感の薄い世代です。これまでの「価値観」で生き続けたとしても、人生を逃げ切れるところまできているからです。
そう考えると「人生100年時代」の影響を一番受けるのは、狭間に取り残された40代50代なのです。
私はサラリーマンだったころ、毎日遅くまで残業し無理をしてでも当時の暮らしを守ろうとしてきました。
しかし積もり積もったストレスに、体が耐え切れなくなったのでしょう。48歳で倒れ、想定外の入院生活をおくることとなりました。
しかしその経験が、自分の生き方を深く考えるチャンスとなりました。
毎日一生懸命生きている同じ世代の人が、「貧乏くじ」を引かずに幸せに生きられるように。
そう思いながら記事を書いています。
自分の人生を「人生100年時代」にあてはめ考えてみる
現在50歳のサラリーマンの人生イメージ
自分の人生をイメージしやすいように、上の図を作成してみました。
「人生100年」と聞くと、図1のように50歳は人生の半分(折り返し地点)とイメージしがちです。しかし当然ながら、100歳まで生きられる人はわずかです。
そのため多くの人が送る人生は、図2のようになります。
図2は2020年の「50歳時点での平均余命(現在50歳の人が平均してあと何年生きるか)」と「健康寿命(健康上のトラブルによって、日常生活が制限されずに暮らせる期間)」を書き加えたものです。
この図から分かることは、今勤めている会社を65歳で定年退職したあと、健康で過ごせるのは7.68年、人生が終わるまでは18.12年しかないということです。
この図を見てあなたはどう感じたでしょうか?
私はこの現実を見て、49歳で会社を辞めることを決意しました。
この先どんどん辛く惨めになっていく自分の将来が目に浮かび、「このままじゃ本当にまずい」と焦ったことを思い出します。
・この先15年も働き続け、仕事以外の時間がほとんどとれない
・55歳で役職定年となり、給料が減る
・役職定年後、65歳の定年退職まで一般社員として働き続ける
・税金・社会保障の増額が予想され、給料の手取りが減っていく
・会社の業績悪化が予想され、退職金は今の額より減っていく
・もらえる年金は毎月微々たるもの
・退職後に健康でいられるのはせいぜい7,8年
・収入を得るため、退職後も別の仕事を探し働き続けなければならない
・夫婦のどちらかが体を壊したら、その後の生活はもっときびしくなる
・歳をとってから何かを始めようとしても、気力・体力がなくなっている
・こんな状況では自分も家族も守れないし、幸せになれない
「第一の人生」と「第二の人生」に分けて考える
50歳を目前とした私は、まずはじめに50歳を境にして自分の人生を2つに区切って考えることにしました。「第一の人生」「第二の人生」です。
なぜ区切ったかというと、この2つには明確な「違い」があるからです。
一つ目は、自分の力で変えられるかどうか(=デザインできるかどうか)の違いです。
学生時代25年(第1ステージ)と社会人時代25年(第2ステージ)あった「第一の人生」は既に過ぎ去り、そこで起きた出来事は変えることができません。
しかし一方で50歳から始まる「第二の人生」は、自分の力でデザインすることができます。
二つ目の違いは、「第二の人生」には衰えと寿命という制約が存在することです。これは「第一の人生」になかったことです。
50歳という年齢は人生100年時代のちょうど半分ですが、これからの「第二の人生」は衰えと寿命に大きく左右されていきます。
健康寿命が平均72.68歳であることを考えると、50歳からの約23年間は健康でいられるかもしれません。しかしその後は健康を害している可能性が高くなります。
つまり健康でいられるであろうこれからの23年間が、「第二の人生」で最も大切な時間になります。
「第二の人生」というと、定年退職後の人生を言うことが一般的です。
しかし定年退職したことを機に「第二の人生」を考え始めても遅すぎます。
なぜなら昔のように「定年退職=働かずに隠居」という数式は成り立たなくなってしまったからです。退職金や年金だけで暮らしていくのは難しい時代です。
これからは「40代50代からすでに第二の人生が始まっている」という意識を持つべきなのです。
人生を4つのステージ(周期)に分けて考える
ステージ | 区分 | 年齢 |
第1ステージ | 学生時代 | 0歳~24歳 |
第2ステージ | 社会人時代(組織勤め) | 25歳~49歳 |
第3ステージ (人生の集大成) | 自己実現時代 | 50歳~73歳 |
第4ステージ (※ボーナス) | 老後時代 | 74歳~ |
※第4ステージはボーナスステージです。健康でいられた人は第3ステージを続けられますが、健康を害していたら最期を待つだけのさびしい老後になる可能性があります
前の章で「第一の人生」と「第二の人生」の2つに分ける考え方を紹介しましたが、それぞれの人生はまた2つのステージに分けられます。
まず第二の人生ですが、「健康」という尺度で計ると前半と後半で全く違ったステージになります。
前半は「健康でいられる期間」で後半は「健康に問題を抱えている期間」です。
それを第二の人生の50年で見ると、およそ半々に分けられます。
健康寿命(健康上のトラブルによって、日常生活が制限されずに暮らせる期間)が72.68歳ですので、前半の第3ステージが約23年、後半の第4ステージが残りの年数という分け方です。
一方「第一の人生」は学生時代と社会人時代でそれぞれ25年ずつに分かれます。
そう見ていくと面白いことに、人生は約25年周期の4つのステージで成り立っていると考えられるのです。
第三ステージは人生の集大成(自己実現時代)
50歳から健康寿命までの第3ステージ(23年間)は「自己実現時代」です。
第一の人生50年間で作り上げた「自分」というものを、これからの23年間で「形に残す」ステージです。
言い換えれば自分が好きなことを貫き通す、自分がやりたいこと・望んでいることを実現する「自分の人生の集大成」です。
貫き通すこと実現するものはなんでも構いません。家族のこと、親のこと、友人のこと、自分の趣味・夢のことなど人それぞれです。
いずれにせよこのステージで「人生を総括し形に残す」と決意し、自分自身と向き合いましょう。
このタイミングで人生を集大成できなければ、その先に待っている第4ステージはつらく・後悔だらけで・不幸せなものとなってしまいます。
私が決意したことは次の2つです。
1. 家族(妻・愛犬)の幸せを最優先とし、死ぬまで守りぬく
2. 高齢の親の余生を幸せにする
これが私の行動の軸であり優先事項です。25年勤めた会社を49歳で退職したのもこれらを実現のための行動です。人生の優先事項がはっきり定まったことで迷いや後悔がなくなりました
40代50代とはどういう存在か考えてみる
ここでは自分が今置かれている40代50代とはどういう存在なのかを考えてみます。
これまで積み上げてきた人生の経験・知識が豊富
まず1つ目に言えることは「人生の経験・知識が豊富」ということです。
学生を終え社会に出てからも既に長い年月が経っています。たどってきた人生は人それぞれ違いますが、そこには時間に比例した数多くの経験がありました。
平凡な日々の繰り返しの中でも、困難に向き合っていた時でも、喜んだり悲しんだりした時でも、人生の経験は積み上がっています。
それが40代50代の持っている強味になります。
家でも会社でも責任ある立場に置かれている
また40代50代は家でも会社でも責任ある立場に置かれています。その立場は苦労や悩みが多く多忙でもあります。
しかしこれは「20代30代では立つことが許されない立場にいる」とも言えます。
社会の第一線に立ち、若い人ではすることができない貴重な経験を積むことができる。
これも40代50代の強味といえます。
まだまだ若く、気力・体力の低下も少ない
40代50代ともなると若い頃にはなかった体のガタ(不調)が多く出はじめます。これまでなかった症状が出ると「うんざり」してしまいますが、これはまだまだ序の口です。
60代70代80代となった親や先輩の話を聞くと、40代50代のガタなんて大したものではないことが分かります。
とはいえ40代50代ともなると、この先は坂を下るように衰えていくだろうことは明らかです。
つまり「今日(今)が最も若い」ともいえるのです。
40代50代であれば気力・体力・集中力・柔軟性にまだまだ満ちあふれています。
これも40代50代の強味です。
人に役立ち社会に貢献したいという気持ちが強くなる
歳をとってくると「人に役立ち社会に貢献したい」という気持ちが強くなってきます。
もちろん個人差はありますが、家庭や社会での経験が積み上がってきた40代50代くらいからその気持ちは強まります。
この気持ちが原動力となり、今までの人生で得た知識・経験を人のため・社会のために役立てるという姿勢・行動につながります。
これも40代50代にならないと得ることができない強味の一つです。
第3ステージが始まる「人生の節目」ですべきこと
私は第3ステージが始まる直前の49歳で会社を退職しました。我が家には子供がおらず思い切ったことがしやすい環境でしたし、ある程度の退職金がもらえこともその決断を後押ししました。
しかし「今働いている会社を退職する」ということは、多くの人にとっては難しいことです。
「そもそも第二の人生なんて無理じゃないか!」と言われそうですが、私が言いたいのは「第二の人生を送るためには会社を辞めなければならない」ということではありません。
「将来にそなえながら第二の人生を始める」ということです。
つまり会社を辞めなくとも「将来にそなえる」という意識を持って自分の人生をデザインすることが大切です。
第一の人生を棚卸した上で、第二の人生を設計・計画する
第3ステージでまずやるべきことは「第一の人生の棚卸し」です。
これまでの人生を振り返りその一つ一つの出来事を総括し、ある意味「方(かた)=決着」をつけます。
「方(かた)」をつけることで、次の新しい人生(第二の人生)に進む決意(勇気)がわいてきます。
その次にやるべきことは、これから迎える「第二の人生の設計」です。
今の自分が「本当にやりたいことはなにか、本当に大切なものはなにか」を突き詰めて考え、これからの人生の計画を立てます。
一連の作業方法の詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。
第4ステージ(老後時代)へ備える意識を持つ
上の表は65歳以上の夫婦2人無職世帯の平均的家計収支の数字です。これを見ると定年退職後も毎月22万円以上の支出が発生していることがわかります。
定年退職までサラリーマンを続けようという人は、これまでの生活の延長線上で50歳以降もとらえてしまいます。
しかし定年退職までの15年間を、これまでと同じ意識で暮らしていてはいけません。
現時点で見込んでいる給料・退職金・年金・健康が続く保証はありません。勤めている会社がなくなってしまう可能性すらあり得る時代です。
つまり第3ステージの23年をかけて、老後の準備をすすめておくという意識が大切です。
そのためのやり方を紹介します。
① 働けなくなってもお金が入ってくる「収入源」を作る
体が動くのであれば、いくつになっても外で働き稼ぐことができます。しかしいったん体が不自由になると、働くことができずに生活が苦しくなります。
そこで持っておきたいのが、働けなくなってもお金が入ってくる「収入源」です。
今の時代はインターネットの発達により、個人でもいろいろな収入源を作れます。
特にインターネットを使ったビジネスがおすすめで、家にいながら(在宅)作業ができるため体が不自由になったとしても続けることが可能です。
ネットビジネスは、その手軽さからサラリーマンの副業としても人気です。しかし選ぶビジネスを間違えてしまうと、途中で続けられなくなる恐れがあります。
具体的には「ストック型」と呼ばれるネットビジネスがおすすめですが、詳しくは別の記事で説明します。
この「ストック型」ネットビジネスの多くは、自分の人生・生活で得た知識・経験・情報を活かしてコンテンツを作ります。ということは、現役でサラリーマンとして働いている40代50代に向いているビジネスともいえます。
② 生活費を見直し節約し、将来使える資金を貯める
上のグラフは定年退職時にもらえる退職金の推移です。徐々に減り続け、15年間で71万円(約28%)も減ったことが分かります。
この傾向は今後も続き、40代50代が定年退職を迎えるころには更に下落していると予想されます。
よって収入源を作ることと並行して、毎月使っている生活費を見直し将来に残せるお金を増やすことも必要です。
そのためにはまずは毎月の「固定費(毎月支払うことが決まっていて、金額がある程度一定なもの)」を見直しましょう。
固定費には居住費、光熱・水道費、通信費(携帯電話・インターネット)、保険料、自動車関連費が該当します。
以前契約してあまり使っていないものやクレジットカード払いにして放置しているものなど、一度総点検することをおすすめします。
③ 健康管理を徹底し、家族と自分の病気や健康不安を予防する
次は家族と自分の健康管理です。
先に紹介した表「65歳以上の夫婦のみの無職世帯の家計収支」を見ると、保険医療費が毎月16,057円出ていることがわかります。もしこれに入院や手術が上乗せされると保険医療支出は更に膨れ上がります。
健康は生活習慣によって影響されることも多く、40代50代のうちから健康管理を見直しておくことが大切です。
健康管理というと自分のことばかり考えがちですが、家族(特に配偶者)の健康管理も等しく重要です。
もし仮に配偶者の健康に問題が起きると、自分の人生にも大きな軌道修正が迫られます。
夫婦どちらかの体が不自由になると、やりたいことができなくなる恐れが出てくるのです。健康問題は自分だけのことではないということも肝に銘じておきましょう。
健康的な食事・食生活に改善する
健康の基礎と言えるのが「体に良い食生活」です。
日本の食品は安全と思わされていますが、実は外国で禁止されている食品添加物や農薬・化学肥料が国内では多く使われています。
毎日の食事の積み重ねが将来の健康を左右します。リスクが高い食品についての情報はブログやYoutubeで簡単に入手できます。できるだけ早く知識として持っておくことをおすすめします。
今の世の中、体に良い食べ物を選んで摂ろうとすると、その分お金も手間もかかります。また本当に体に良い影響があるのかが実感できないため、おろそかになりがちです。
しかし40代50代から積み重ねた努力が、将来健康でいられる時間を伸ばしてくれると信じて続けましょう。
なぜなら一度失ってしまった「健康」は取り戻すのが難しいからです。
健康でいられる時間が増えればそれだけ幸せな時間を長く続けられますし、医療費などの無駄な支出も抑えられます。
運動を習慣化し、年齢による筋力低下を避ける
40代50代のうちに運動を習慣化しておくことも大切です。
体を動かすのはおっくうで、ついつい怠けてしまいがちです。しかし歳をとってから運動を始めようとしても、それはなかなかうまくいかないようです。
というのも歳をとるに従い、気づかぬうちに筋力が衰えます。すると動くのがおっくうになり、動くのがおっくうになると筋力が衰えるという悪循環におちいるからです。
40代50代の今はその感覚が分かりませんが、無限ループにおちいる前に体を動かす習慣づけをしておいた方がよさそうです。
④ 働き方を見直し、自分のために使える時間を作る
「人が足りないから」「自分しかできる人がいないから」と言って、仕事の残業や休日出勤が増えていませんか。
責任感を持った40代50代の管理職ともなると、嫌でもやらなければならない仕事が増えるのは分かります。しかしその状態に慣れてしまって、当たり前のように残業をしているのであればその習慣を見直さなければなりません。
これからは働き方を見直し、自分のために使う時間を限られた24時間の中からひねり出す必要があります。
おそらくその時間をひねり出せる場所は、会社の仕事関連の時間です。サラリーマンの生活の中で最も長い時間を占めており、長年の勤務で無駄が生じている可能性が高くあります。
まずはここから時間をひねり出すという覚悟を決めてください。
「働き方を見直そう」と言うと、猛反発する人は結構います。特に会社で責任ある立場にいる人や長年の会社勤めで自分の働き方が固まってしまったベテランの人に多くみられます。
しかしそんな人も、これまで会社で費やしてきた時間から自分の時間をひねり出してください。
それをしなければいけない理由は、次の3点です。
【今の会社はあなたの一生に責任を持てる立場ではなくなっている】
・昔は定年退職後に隠居し、会社からの退職金で生活することができました。その時代であれば自分の時間全てを会社に捧げても問題ありませんでした
・しかし今は定年退職後に安心して暮らせるだけの退職金はもらえません。別会社に再就職するなり、自分の収入源を確保する必要があります
【今の会社での責任以上に、自分や家族への責任の方が重い】
今の会社での責任は定年退職(65歳)までですが、自分や家族への責任は一生続きます。今自分のために使える時間を確保しなければ、定年退職後に自分や家族を幸せにすることができません
【あなたの一生に責任を持ってくれるのは、会社ではなく自分と家族】
会社はあなたの一生に責任を持ってくれません。責任を持てるのは自分と家族です。だからこそ自分と家族のための時間を今取り戻す必要があります
⑤ 堅実な資産運用で、老後に使える資金を増やす
サラリーマン時代に節約してお金を貯めたとしても、銀行に貯金していたら何の得にもなりません。
最近はいろいろな名目の手数料が取られ、いつの間にか貯金額が減っているような事態も起きています。また物価上昇によって、預貯金額の目減りが起きることも考えられます。
そこで老後に使える資金を増やすための方法として「資産運用」が候補にあがりますが、なかなか一歩目を踏み出せない人もいるようです。
しかし将来を考えるなら資産運用を勉強し、今から少しずつ始めておくことをおすすめします。
リスクをあまり取りたくない人は、まずは積立NISAやiDeCoがおすすめです。
どちらも少額から始められますし、金融商品も比較的安全性が高い物から選べます。運用利益の非課税や所得控除(iDeCoのみ)のメリットを活かして、将来使える資金を増やすことにつながります。
いずれにせよ資産運用を始める際は、よく勉強して自分のライフスタイルにあったやり方を見つける必要があります。
銀行や証券会社の窓口に行って相談すれば、基本的な知識は得られます。しかし実際に投資する商品選びの際は「手数料や運用管理費用(信託報酬)」に注意が必要です。
一般的に金融機関から薦められる商品は、手数料や運用管理費用が高いと言われています。一方、ネット証券はこれらの費用が低いものも扱っているため、よく比較検討するのがよいでしょう。
人生の後悔・心残りをなくすための行動をおこす
長く生きていると「煩わしく思うこと」や「傷つくのが嫌で触れるのを避けてきたこと」の2、3個は誰でも持っているものです。
第3ステージが始まる「人生の節目」ですべきことの最後は、これまでの人生で抱えてしまった後悔・心残りをすっきりさせることです。
人間関係がその最たるものですが、その中でも切実かつ放置しがちなのは「親・兄弟との関係」です。
例えば悪化してしまった親・兄弟との関係や実家の土地・家のこと、親の介護のことなど。気にはなっていても先延ばししていたことがきっとあるはずです。
このような親・兄弟との問題は、目をそらしていても一生付きまといます。いずれは手を付けなければならない問題で、後になればなるほど後悔することになります。
自分が50代にあるということは親も兄弟も同様に歳をとり、残りの人生も減ってきました。
歳をとったとはいえまだ元気なうちなら、親との関係改善や実家の整理、介護が必要になった時の準備なども比較的スムーズにすすめられます。
手遅れになってしまい後悔だけが残ることのないよう、40代50代のうちにその解決に向けて動き出しましょう。